事業承継における司法書士との連携②

司法書士の主な業務①

これまで、中小企業の事業承継について述べてきましたが、その具体的なアクションプラン作成に移るため、前号から、新しいテーマで展開を開始いたしました。事業承継にも関連業務が多く、生保営業にとっても利害が一致しやすい「司法書士」との連携についてです。

前号は、導入編として、士業の種類と専門領域等について把握し、司法書士の業務において、事業承継と関係の深い下記の3つの業務をあげました。

1. 自社株(名義株と少数株主問題)

2. 相続(遺留分と特別受益の問題)

3. 後継者(議決権の集中と種類株式の活用)

 

本シリーズの監修を、相続・事業承継に特化した事業展開をされている表参道司法書士事務所/代表司法書士/佐藤貴弘先生にお願いしております。これから、相続・事業承継における司法書士と保険営業とのパートナーシップの確立について進めていきますが、今号では、司法書士の概要と主な業務を理解しておきたいと思います。

 

●司法書士の概要と資格試験等

 司法書士は、司法書士法に則った国家資格で、専門的な法律の知識に基づき、登記、供託の代理、裁判所・検察庁・法務局・公証役場等に提出する書類の作成と提出、財産管理業務等を行い、法務省が監督官庁となっています。

 司法書士となる資格は、①法務省が行う司法書士試験に合格した者、②裁判所事務官、裁判所書記官、法務事務官若しくは検察事務官としてその職務に従事した期間が通算して10年以上になる者又はこれと同等以上の法律に関する知識及び実務の経験を有する者であって、法務大臣が司法書士の業務を行うのに必要な知識及び能力を有すると認めた者となっています。

司法書士試験は、毎年7月に各法務局管轄の受験地で行われており、午前の部が、多肢択一式35問を2時間で解答、科目は、憲法、民法、商法(会社法その他の商法分野の法令を含む)、刑法から出題され、午後の部が、多肢択一式35問と記述式2問を3時間で解答、科目は、択一式では、供託法、民事訴訟法、民事執行法、民事保全法、司法書士法、不動産登記法、商業登記法から出題され、記述式では、不動産登記、商業登記から出題されます。①午前の部、②午後の部の多肢択一式、③記述式の、それぞれ一定の点数に達しない場合、不合格となります。口述試験は、毎年10月に実施され、通年受験者のほぼ10割が合格し、万が一不合格となっても、次回の筆記試験が免除されることになっています。筆記試験の合格発表は、例年10月上旬、最終合格発表は、例年11月上旬に発表されます。法務省資料等によると、平成元年から平成28年のあいだで、毎年2万人弱から3万人弱の受験者に対し、合格者は約400人から1,000人弱となっており、合格率は、2.2%3.2%と極めて低く、三大国家資格と言われる司法試験、公認会計士、不動産鑑定士に匹敵する最難関試験の1つだと言われています。

なぜ、試験内容や合格率について述べたかというと、最難関試験に果敢に挑み、合格されている司法書士の先生方に対し、敬意を持って接していただきたいからです。

司法書士となるには、司法書士資格を有する者が、日本司法書士会連合会の司法書士名簿に登録されなければならず、登録者は、現在概ね2.2万人となっています(21,658名、うち女性3,506名、927法人、日本司法書士会連合会、平成274月時点)。平成1541日施行の改正司法書士法において、司法書士法人の設立が認められ、法人化した場合、名称中に「司法書士法人」を使用することとなっています。

 

●司法書士の業務

 司法書士と良好なパートナーシップを築くためにも、司法書士の業務について、もう少し詳しく理解しておきましょう。司法書士の本来の業務と、付帯業務について、図表1を確認していただきたいと思います。本来の業務とは、独占業務(特定の資格・免許を持っている者だけがその業務を行うことができ、その資格がない者がそれを行うことが禁止されている業務)のことを指し、例えば、税理士の独占業務が、①税務代理(納税者の代わりに、税務署等への申告・申請を行うこと。税務調査に立ち会い、納税者の代わりに税務調査の対応を行う)、②税務書類の作成(税務署に提出する届出書を納税者に代わって作成・提出する)、③税務相談(税金の計算、必要な手続き、税務の相談に応じる)であることと同義に司法書士の業務を捉えたものです。

司法書士の具体的な業務として、不動産の売買関連、過払い金請求といったこともよく見聞するのではないでしょうか。次回は、それらと共に、相続・事業承継に関連する業務として、相続登記・相続手続き関連、会社設立・会社関連の登記、遺言書の作成等について把握しておきたいと思います。

 

201710月号

 

事業承継における司法書士との連携② 一部抜粋。

代表司法書士 佐藤貴弘
資格

 

2013年 司法書士資格取得

 

昭和61年3月8日 
広島県広島市出身

 

社長ストーリー「正しい情報で日本の相続・遺言を変えていく」

 

【専門分野】

事業承継・相続対策

・少数株主対策。

・株式買取請求対策。

・種類株式設計。

・事業承継における特別受益と遺留分減殺請求対策。

 

 

15歳で単身 広島から上京

18歳で通信高校を卒業

フリーター生活を送る中、19歳の時に交通事故に遭遇(骨髄炎で全治1年)

入院中に、本を読もうと思ったところ漢字が読めない事実が発覚。

漢字ドリルから勉強を始める。

(偏差値 27からのスタート)

 

21歳のときに大学受験を決意

 

22歳で國學院大學法学部に入学。

 

26歳で同大学を卒業。

 

大学卒後、フリーターに戻る。

 

28歳で司法書士試験合格。

大手司法書士法人に勤務。

 

29歳で独立。

表参道司法書士事務所を開業。

 

好きな言葉

「思考の中に未来がある」

お問い合わせはお気軽に

03-3470-1133

お気軽にお問合せ・ご相談ください。